
霧の深い日でも自分を導いてくれるツールがあればいいと思ったことはありませんか?
私の父にとって、それは方位磁針でした。彼がそれを持ち歩いていたのは、自分の居場所を教えてくれるからではなく、真北がどの方角にあるかを思い出させてくれるからでした。
米海軍で12年間にわたりサイバーセキュリティの実務に携わった私も、父の方位磁針を受け継いでいます。
SIEMと脅威検出の世界においては、Gartner Critical Capabilities for Security Information and Event Management(SIEM)レポートがその方位磁針となるように感じられます。これは必ずしも晴天を約束するものではありませんが、どの技術が重要な場面で一貫したパフォーマンスを発揮するかを示すことで、真北の方角を特定するのに役立ちます。
このレポートが重要となる理由
サイバーセキュリティとは何かについては、すべての人が異なる意見を持っています。多くのソリューションは、検出の高速化やAIの強化、そしてよりインテリジェントな自動化を約束していますが、実現に成功しているとはいい難いでしょう。購入者にとって重要となるのは、約束どおりの成果が実証されているソリューションを見つけることですが、そのプロセスは霧の中を進むようなものになる場合があります。
当社にとって、ガートナーが評価する各ユースケース(即時利用可能なSIEM、カスタマイズ可能なSIEM、脅威の検出・調査・対応(TDIR))は、次のような特定の運用ニーズを表しています。
- SIEMの迅速な立ち上げが必要なチームに向けた価値実現の速度向上。
- 日常的に検出を調整し、ルールを改良させる必要があるユーザーのための柔軟性と奥深さ。
- 高度なSOCワークフローを実行するチームのための統合された調査と自動化。
スコアを掘り下げていくと、いくつかのパターンが見えてきます。例として、速度はあるものの、奥深さが足りないベンダーが存在します。また、強力であるものの、使い方が複雑なものもあります。実際の価値は、Sumo Logicのスケーラビリティ、分析、および自動化が交差するこれらのユースケース全体において、製品がどのように機能するかを確認することにより見極められます。
このレポートが知識のある購入者にとって不可欠となるのはこのためです。レポートは、この業界が文書により提供することの少ない方法論、すなわちビジネスニーズと技術的機能を一致させることを目的とした比較基準ベースのアプローチを提供します。
重要なのは、どの企業が一番有名であるかや、誰が最も派手なマーケティングを行っているかということではありません。実際に効果を発揮するのがどのソリューションであるか、ということなのです。 これこそ、すべての専門家が理解する言語でしょう。
本年度のレポートから見えてくること
このレポートでは、Sumo Logic Intelligent Operations Platformが、評価対象となったすべてのユースケースで高得点を獲得しました。
| ユースケース | 得点(5点満点) | ランク |
| 脅威の検出、調査、および対応 | 3.87 | 2位 |
| カスタマイズ可能なSIEM | 3.89 | 3位 |
| 即時利用可能なSIEM | 3.61 | 4位 |
当社では、各スコアがお客様の体験する一貫性の異なる側面を反映していると考えています。
- 脅威の検出、調査および対応(3.87点):
このスコアは、アナリストによるコンテキストの結び付けやトリアージの迅速化、そして決定的アクションの実行が、プラットフォームによりどれだけ効果的に実現されているかを示すものです。Sumo Logicは、ネイティブなAI駆動型分析やUEBA、統合エンリッチメントを通じて、アラートの発生事実だけでなく、その重要性を企業チームが理解できるように支援します。 - カスタマイズ可能なSIEM(3.89点):
インテリジェントなSOCには柔軟性が不可欠です。当社ではこのスコアを、独自のデータパイプラインへの適応や外部ツールとの統合、そして既存のワークフローの書き換えを必要としない自動化のサポートなどに代表されるプラットフォームの能力を反映するものだと考えています。Sumo Logicの自動化サービスとオープンアーキテクチャにより、企業チームは事前定義済みテンプレートの使用を強制されることなく、独自のロジックを構築することができます。 - 即時利用可能なSIEM(3.61点):
最もカスタマイズ可能なプラットフォームの1つであるにもかかわらず、Sumo Logicは、価値実現までの時間短縮への投資を続けています。当社ではこのスコアを、事前構築済みのダッシュボードや1000を超える検出ルール、そしてMITRE ATT&CKに準拠したコンテンツにより、お客様が数時間以内に検出を開始することを可能とするツールの能力を正確に反映するものだと考えています。
これは、インテリジェントなセキュリティ運用には即時の可視性と長期的な適応性の両方が必要である、という当社の信念を裏付けるものです。セキュリティチームにとって、これは盲点の減少や調査の高速化、そして一刻を争う瞬間における信頼性の向上につながります。
方位磁針と地図
Gartner Critical Capabilities for SIEMレポートが、市場をナビゲートし、分析、自動化、およびスケーラビリティにおける測定可能な利点の位置を特定するための方位磁針であるとします。
その場合、Sumo Logic SIEM Evaluation Guideは、独立したスコアリングモデルを独自の環境で実行できる実用的かつ繰り返し可能なプロセスに変えることで、データやワークフロー、アーキテクチャによる独自の進路計画を実現する地図であるといえるでしょう。
SIEM Evaluation Guideは、各企業チームが独自の環境でこれらの側面を正確に評価できるように補完的なフレームワークを表示します。
- データの収集と正規化
- データの変換とエンリッチメント
- 高度な分析と検出
- 調査とコラボレーション
- 対応と自動化
方位磁針と地図は一緒に使用することで、方向性から意思決定に進むための鍵となります。レポートは展望となり、ガイドは証拠となります。この組み合わせが、購入方法に変化をもたらし、独立した証拠と直接の検証の両方に基づき、防御可能な道筋を提供するのです。
AI時代に自分の居場所を見つけるということ
ガートナーのレポートは、仮定より証拠を重視するセキュリティチームのためのものです。これは、専門家がマーケティング主張の霧を透かし、実際の成果を形成する測定可能な機能に焦点を当てる上で役立ちます。
AIが革新と敵対戦術の両方を加速させるにつれ、明瞭さはミッションクリティカルとなります。Sumo Logic Intelligent Operations Platformはこの原則を適用し、統合された可視性やエージェントAI、そして企業チームが対応から準備態勢へと移行するのを支援する自動化機能を提供します。
2025年のGartner Critical Capabilities for SIEMレポートにアクセスしてみましょう。
ガートナー社「Critical Capabilities for Security Information and Event Management(エリック・アールム、アンドリュー・デイヴィス、エンジェル・ベリオス、ダレン・リビングストン著)」(2025年10月13日)
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